修理と補修 | 2016年 7月 5日(火)16時 9分 |
私は帰ってきた!
週末は、とある工場の在庫一掃セールに凸っていました。軽トラすりきり一杯の戦果を携えて帰還。
さて、ぼちぼちカメラに触っていく前に。
スリック・マスターデラックス。うちで使っていた軽量アルミのベルボンの三脚を見かねて「そんなショボイ三脚を使うな、これを使え」(意訳)と先生から渡された。 いや。ベルボンの三脚はOLYMPUS OM-2N用なので。まさかここまで大きなカメラを振り回すことなんて考慮した構造じゃあないですし。(今のところ最大サイズはMAMIYA PRESS SUPER23)
で、頂いたまま放置してしまっていたので、空いた時間ということでメンテナンス。
傷だらけ白錆浮き。 先に述べておくと、私は「使い込まれた機材」は嫌いじゃない。むしろ好きだ。ハンドグラインダーの先端をバフにして、とりあえず磨く、という選択肢もあったが、使い込まれた味のある機材はそういうことはしない。
とりあえずカッチカチな脚固定用のネジを外すと真っ黒。オイルを吹き付けてさっと掃除して、さらに注油して動きを良くする。こういう部分のメンテナンスって大切。
コンパウンドでちょっとずつ磨く。右が研磨後、左が研磨前。金属リング部の光沢を見れば分かる。一応全体的に磨きは入れたが、小傷とかが目立つので控えめに。変な汚れはさっと落とす。こだわり過ぎると「表面研磨」から「研削」になりかねないので。
雲台周辺の部品に徹底的な給油。とりあえず「噛み合って回っているようなところ」に片っ端から給油。グリースを使うのがもっとも安全なのだが、こういう部分に使うグリースはまだ入手していない。シリコーングリスでも今度用意しておこう。CRC-556はゴムを溶かす恐れがあるから使っちゃだめ。 そしてハンドルの金属部も研磨。コンパウンドでひたすら研磨。茶色の錆が出ていたので、全部剥がしてやった。新品同様なんて言い方はしないけど(どうせ使っていえばまた錆びたり汚れたりするだろうし)、ちゃんと動く程度には整備。
で、完成。重かった雲台周辺部に手入れをしたので、持ち上げると重力に従って雲台とハンドルがあっちこっちに振り子のように振り回される。 そうだ、それでいい。
とりあえず、さっとできる範囲で手入れを行った。本気でやろうとすると資材も金も無いので(お金は印画紙に消えた)、まぁ、まずは動かせる状態にするところから。 それにしてもこの三脚と雲台、「遊び」が少ないなぁ。それなりの重量物を載せて撮影するための三脚だからこんなもんなのかもしれないけれど、工作精度の高さはよく分かる。そして思っていたよりも使いやすそうだ。 ・・・使いやすい。これは結構重要なポイントだと思う。
さっと持ち運んで、という三脚ではないが、きっちり構えて撮影する時には間違いなく重宝するだろう。 大切に使います。(大切に使い倒します) |