写真家"彼方"の白い小箱

■写真屋さんでのプリント指定おぼえがき(未監査)
◆何故これを書こうと思ったのか

 ……というと、私はほとんど写真屋さんの経験ナシで、ここまで来てしまったためだ。
 使ったことがない訳ではない。ただ、C-41(CN-16)の135フイルムばかりプリント、しかも写真屋さんにそのまま放り投げる形でここまで来てしまったため、注文方法がよく分からないのだ。
 とりあえず調べるだけ調べてみたので、これからフイルムを取り扱い、写真屋さんでプリントとか現像を注文する人への助けになればいいかな、というのと、自分の覚え書き(メモ)として残しておく。

 また、この記事は元写真屋さんで働いていた方により監査してもらう予定なので、チェックが済んだら「監査済」にします。
 それまでは暫定記事です。
■現像指定

 現像指定は店舗によってバラつきが激しい。現像機があるお店では最短20〜30分で受け取りできるところもあれば、地域の小さな写真屋さんでは現像機がないため外注(集中現像所)に回すため、受け取りに数日待たされることもよくある。
 リバーサルフイルムの現像については特に顕著で、自前で機材を持っているところは少ない。(首都圏では多いようだが、それでも地方から見て多い、という程度のようす)
モノクロフイルム
135(35mm)/
120・220(ブローニー)
カラーネガティブフイルム
135/120/写ルンです等
カラーポジティブフイルム
135/120
クロスプロセス専用フイルム
ロモグラフィー X-PRO200等
店頭取扱店はほぼ壊滅
自力現像orネット注文
店頭取扱店健在
納期:
最短で30分くらい
機材無し店は翌日〜1週
店頭取扱店健在
納期:
最短半日くらい(僅か)
殆どの店は3〜7日
だいたい断られる
自力現像orネット注文
減感-1 〜 増感+2
お店とフイルムによる
減感-1〜増感+3前後?
お店とフイルムによる
増減ともに1段前後?
ほぼ指定は出来ない
左に同じ
クロスプロセス:NG
仕上:スリーブ・ノーカット
クロスプロセス:店による
(だいたい断られる)
仕上:スリーブ・ノーカット
クロスプロセス:店による
(だいたい断られる)

仕上:
スリーブorマウントorノーカット
仕上後:
DUP(ポジデュープ・複製)
E-6現像・C-41現像共に
だいたい断られる
NFP(ネガフイルムからスライドポジ作成):2009年頃にサービス終了
 但し映画フイルムではNFPは当然なので、8mmや16mmフイルムの取扱店では取次ぎしてくれるかも?

PFP(ポジフイルムからスライドポジ作成):2009年頃にサービス終了
 仕方がないのでリバーサルフイルム現像を依頼する時にマウントでお願いするしかない
(マウントは1コマずつスライド機用の枠に入れてくれる、但し追加料金)

RUSH(ラッシュ・ネガフイルムからポジフイルムへのベタ焼き):2009年頃にサービス終了
 私の父が好んでやっていた方法。ネガフイルムをポジで複製する。1〜2コマ単位では出来ない。
 複製されたポジフイルムを自分で切り分けて、自分でマウントすることでスライドフイルムにできる。
 但し、基本はフイルムのベタ焼き(棒焼)であるので露光調整などの細かい調整は出来ない。フイルム映画作品などでは補正ラッシュという概念が存在するようなので、出来るところでは補正が出来る、かも。

NOCUT(ノーカット):おそらく可能
 何も言わないのにノーカットで現像済みフイルムが戻ってくることがあるらしい。ということはノーカットは注文可能だろう。
 コマ間がわかりにくい場合に、どこで切って良いかわからずノーカットでリターンされることがあるらしい。
 自分で切ってスリーブケースに入れてね!状態。

 フイルムサイズについてはWikipediaが詳しい
■プリント指定

 同時プリントであっても、撮影サイズ・フイルム種別によってはプリントの指定が必要になる。
 また、写真用語とコンピュータ用語、そして英語がグシャ混ぜになってしまっているのが現状だと思っているので、わかりやすい言葉で注文するのが吉。
 カットされる位置は一例で、何も指定しなければ取扱店の「こんな感じかな」という裁量でカットされたりすると思います。

 サンプル写真はこちらを用意しました。

 ↑135フイルムサイズ


 ↑120フイルム、6×6判サイズ


 ↑デジタルカメラ(コンデジ)で一般的なサイズ(DSC)
◆L判サイズ・余白なし・トリミングお任せで頼んだ場合(一例)
 赤枠の中がプリントで仕上り、赤枠の外はプリントされない。





 この例の場合、1枚目は左右をプリントから除外している。2枚目はセンターラインを中心にしてトリミング、3枚目は手前をカットしてプリントした場合。L判は横倒しなら5:3.5のため、いずれのサイズでもぴったり印刷することはできない。
 2枚目の写真のように6×6判を同時プリントする時は、Lサイズなら「Lサイズ、白フチあり」と指定するのを強く推奨する。

 ノートリミング(フイルム全体をプリント)、白フチあり・裁断なしで注文した場合、1枚目は左右に僅かな余白+上下に大きめの余白が残った状態で納品されるはず。3枚目は上下はぴったりなので、上下に僅かな余白+左右に大きな余白が残った状態で納品される。裁断無し指定なので、気に入らないなら自分で裁断する。

 2枚目についてはスクエアにプリントするので、余白カットしない場合、真四角の写真がL判の用紙に印刷される。中央寄せ、左右寄せ、上下寄せ(上に寄せた場合、縦長方向の写真になり、チェキの印刷結果のようになる)が指定できる。基本的には、ノートリム・白フチあり・裁断なしで依頼した場合、位置の指定をしなければ、L判の真ん中に縦方向でプリントされてくると思われる。

 ノートリミング・白フチあり、と注文した場合、余白が均等になるように裁断してくると思われる。
 この場合、スクエアの写真は天地関係なく真四角にプリントされて裁断され、納品されてくると思われる。

◆サイズ四切・ノートリミング・余白あり裁断なしで注文した場合(一例)
 例えば「額縁に入れるので余白が必要」と伝えた場合の例。


 ぎりぎりまで削った場合が内側の赤線、余裕をもってプリントする(おそらく普通はこちら)場合は外側の赤線。
 プリントサイズは四切なので、10:12になる。
 フイルムが原版なので、どうしても上下の余白が大きくなる。


 6×6判を四切にして、額装する場合、普通は中央寄せになる。ただしスクエアなので、縦向きにプリントするか、横向きにプリントするかは指定する必要がある。これはどちらが正しいってことはないので、好みで良いと思う。
 どうしても決めかねるなら、方向は任せると伝えても良い。ただし、任せると言った以上、仕上りを見てやっぱり90度倒して、とは言えないので、可能なら天地の指定はすべきだと思う。


 DSCサイズの写真は4:3なので、四切ノートリム余白ありならば、フイルムよりも多くの面積を画で占めることができる。しかし余白はどうしても出るので(余白カットすると額装する時に困るよ)、どうしてもぴったり位のサイズにしたければ四切の原寸サイズである10×12(インチ)の大判フイルムで撮影するしかない。
◆付録・印画紙サイズの目安表
 覚えにくいわー!
(A判とかB判は、半分ずつに切っていく白銀比に対して、こっちはインチから出ているので尚覚えにくい)


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