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潜像退行との戦い

現像記録 | 2016年 4月22日(金)11時32分
 定着液を新液に作り変え。

 うーん。出ないなぁ。いやまぁ、一応出てるけど。潜像退行したフイルムをちゃんと認識できるレベルまで戻して復元できるようになったら、それはそれで凄い技術だと思うの。(実用新案とか取得できるかも?)
 だからこそ難しいんだけど。
 
 定着液を333mlとって、水を666ml入れる。1:2でフイルム用定着液が出来るわけだが、どうもボール紙の箱から移すという行為に慣れなくて、定着原液をだばぁ、してしまった。慌てて水拭きしたけど……大丈夫だよなぁ。

 定着液の疲労について、フイルム片を浸して透き通ったら、それまでの時間の2~3倍の時間を見る、なんていうチェック方法もあるそうですが、先生曰く「1分以内に抜けなければ交換」らしい。定着液をケチるつもりはないけど、ラボではおそらく自動補充されるわけだから、これももしかしたら補充方法があるのかもしれない。(箱には補充液の作り方が明記されていない)これで残り13リットル。時々定着液をチェックしてあげよう。
(ちなみに、今日の現像前チェックでは90秒近くかかりました。結構疲労するの早いのね)

 富士のデータシートを見て驚いたのが、フイルムの乾燥時間は2分もあれば十分らしい。ただし風の温度は45度以上65度未満。(NEOPANの場合)
 これに該当する機械を作れたら、現像速度上がるのになぁ。一番近いのはエアータオル(風で手の水を吹き飛ばすやつ)か。あれを魔改造すれば・・・と思ったけど、一晩待てば乾くんだから、まぁ別にいいか。
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コメント
1 | kan | 2016年 4月22日(金)12時12分

定着液の寿命を長くしたいなら、二段にしましょう。一段目は古いもの、二段目が新しい方です。少しでも定着できるものは最後まで使うという方法です。面倒ですが。
モノクロ定着液はカラー専用より圧倒的に安いのでオススメしたまで、本来のブリーチ+フイックス=ブリックスは持ちが悪くて高いですよ。

乾燥機、下手に強制乾燥するとゴミが取れなくなります。簡易クリーンルームを作れば良いですが、場所が大変です。
2 | kan | 2016年 4月22日(金)12時23分

古いネガカラーフイルムが何故出なくなるか、理由は複雑ですね。

第一に銀塩の潜像の退化ですが、モノクロは20年くらいならそこそこ出ることからファクターとしては低いでしょう。とすれば、その銀塩によって開かれるカプラーがきちんと働かないのが一番でしょう。カプラーはCD-4などで開くのですからこれを追加するのは一応考えられます。ただし、CD-4単体は極めて入手が難しく、あっても数グラムで数千円です。しかも非常に傷みが早く、保管が大変です。また追加してよくなる保障は全くありません。化学変化なので、カプラーが変質していれば意味がありません。そういう意味でも時間延長はベースフォグを増やすだけで、よりベースが濃くなるだけです。もちろんカプラーが完全に機能しなくなれば全てが抜けますね。

そんなわけで、古いフイルムについてできる対策はほぼ無いです。
3 | 時深彼方 | 2016年 4月22日(金)12時44分

 やはり出ますか、二段定着。面倒ですね。そこまでするなら定着時間を少し延ばすか、普通に新液作ったほうが賢い選択かもしれません。

 古いフイルムですが、製造時期によってバラツキがあるようです。あるフイルムより撮影したのが古くても、出たり出なかったり、です。同じメーカーでも、撮影時期が明らかに近いのに出ない、逆に古いのに出る、とか、法則がよく分かりません。プロセスが変わらないのに出る・出ないが変わるとなると、フイルムの製造方法もしかり、保存条件も一因だと思われます。
 例えば、巻き取られたフイルムの外側(フイルムのスタート側)と内側(エンド側)は割と出にくい傾向が見えてきました。撮影して巻き取られた状態の、中間部は案外像が残りやすい、とか。出ないにしてもスタート側のほうが出にくい、とか。
 まだ試行数が少ないので断言は出来ませんが、保存条件は確実に影響しているようです。

 製造時の発色カプラーのレシピが変わったりすると、やはり出たり出なかったりするのかもしれません。特性の変化ですね。まぁ、出たら儲け、程度で地道に現像を進めようと思います。
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