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【修理と補修】

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名前: 時深彼方
性別: おっさん
血液型:
居住地: 静岡県富士市
出身地: 福島県安達郡
サイト: 写真家"彼方"の白い小箱
自己紹介: いい年こいた未婚の男。
自営業と自衛業とバイトをしつつ、なけなしの金を女に貢がず写真に注ぐ変人。

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Konica SⅡリペア

修理と補修 | 2016年 6月19日(日)12時 3分
 Konica SⅡをリペア。レストアではない。あと途中で一回壊した。

※本日わりと不機嫌なので、ぶっきらぼうなレポートです。御容赦を。


 故障内容は
・撮影枚数カウンター動作不良
・シャッタースタック(不安定)
・セレン式露出計異常

 で、露出計のほうは残念ながら直らなかった。軍艦部を開けたときに、ホコリやゴミと一緒に幾つかのパーツが転がり落ちてきて、間違いなく電装部分のパーツも落ちてきた。元の場所もわからないし、試してみたらセレンも反応がおかしい。まあ要らんわ、目測かスタデラでやればいいので、こちらは手をつけない。


 撮影枚数カウンタは、2本の鉤爪によってコントロールされている。カウンタ部は常にスプリングによるテンションが掛けられていて、「5」と「10」の間の下側にあるピンとプラスチックが戻ることで鉤爪が緩んで0までリセット、というか戻るようになっている。これはフィルム室が開いたときに0にリセットされる動作。ここの部分がいまいちご機嫌斜めなようだ。「15」の左下にある2本のネジで半固定されていて、リセット動作をすると2本の鉤爪がフリーになって0に戻る。上の爪が1コマ単位のロックで、下の爪が36以上0(S位置)未満に飛ばないようにするためのロック。この写真では30くらいまで巻いてある状態で固まっている。油を与えたが動作しない。
 仕方なく、15の左下のネジ、ふたつある内の大元になる大きいほうのネジをほんの少しだけ緩めたところ、フリーになった。こういうのは緩めたままにするのは良くないのだが、「緩みが進行する」ような状態ではないと判断して、適度に緩めておいた。緩めすぎると今度は鉤爪がギアを押さえきれなくなるので注意。


 フォーカス位置調整。先生から頂くカメラは、どういうわけかどれもこれもレンジファインダーの調整がブッ飛んでる。これを出来るだけ適切な位置へ誘導。やりすぎると戻せなくなるので慎重に。横位置はビューファインダーの右側の窪みの中のネジを。縦位置(こっちのズレが毎回酷い)の調整は右向き△の左下の銀色のネジを回すことで調整可能。無限遠で調節するのをおすすめしたい。山で上下、街灯で左右を補正すると割とやりやすい。いざとなったら絞れば被写界深度でカバー出来るので、だいたい合っていればそれでいい。
 △のところが露出計なのだが、ここは今回触らない。完全に逝ってる様子なので。


 軍艦部裏側。外したら部品が落ちる落ちる。撮影枚数カウンタのフタ(アクリル?)、露出計のフタ。他もろもろ。
 問題はビューファインダー内に露出を表示するための細いアクリルか何かのフタで、この写真のネジと金属ピンで押さえている部品ね。本来はこうあるべきはずなのに、ピンが逃がされて接着剤で固められていたようだ。エポキシ系の樹脂接着剤かなぁ。さっと掃除して、この状態に組み戻す。接着剤なしで固定可能。カウンタと露出計のフタは固定するものがないのでアロンアルファで固めた。案外くっつくもんよ。



 ここから先はレンズ作業。前玉のユルメだけは先生にお願いした。この機種はカニ目がない。ゴムパッキンやゴム栓のようなもので、摩擦で回さないと外れないようになってる。

 今回からバット内で作業するようにした。白状すると、今までは全部テーブルの上にパーツを広げてやっていた。これは非常によろしくない方法なのだが、手元にバットがあるのを忘れていた。まあ、それだけ。


 出来るだけわかり易く書いてみた。表面から見える部分で重要なので最大サイズ。ピンの位置でシャッター速度を見ている。
 ちなみに、巻き上げた状態で「低速シャッター」と書いてある上のピンが片方下に降りていないといけない。この子は降りなかったり、降りても半分までしか動かない。そのため、シャッター速度がバラついたり、開かなかったりする。で、このフタを外してみたのはいいのだが。

 うっかり、調速機のフタを外してしまった。


 ミスは共有するもの。最大サイズで見れます。
 馬鹿め。スローガバナーを分解しやがった。
 小型の時計が入っているようなものなので、非常に精密に出来ていて、噛み合いの位置とかも相当正確にやらないと色々おかしくなっていく。
 Twitter上でぶつぶつ呟きながら組み立てなおしをしていて、先生から



 みたいな発言があり、なんか無性に意地(というか反骨精神か何か)が出て、これ直るまで粘るぞ、と。



 泣きを見た。
 
 特に①のピン位置の合わせと、取り付け位置間違いをしている歯車の穴にプレートの裏のピンを合わせるのが至難の業。つまらなくはないけど意地を張ったばかりに、これだけに4時間以上かかった。


 取り付け寸前の状態。近づきすぎてちょっとボケてるけど。
 この状態で、まとめて一気に全部を合わせてやらないといけない。
 これ組み立てた人、どういう方法でどういう冶具ないし器具を使って組み立てたのか気になる。そんなレベル。調速検出部がハズレ(違う・もしくはフリー)位置のまま固定すると、シャッター速度がバルブか最高速付近に固定される。当たり前だけど。



 まあ、酷い目には遭ったものの、良い勉強になった。
 この後、レンズを清掃して翌朝(昨日朝)、試写してみた。
 先生曰く、ジャンクセットの中では最も良い写りをするはずだ、と。




 カメラは当然Konica SⅡ、フイルムはいつものPRESTO400で。
 縮小以外は無補正。



 仕事をする父。これ以上近寄るとミツバチの攻撃を受けかねないのでこの距離で。
 このカット最初に見たとき、フイルム間違えたんじゃないかと思った。35mmでここまで出るのか。


 数歩下がって、空を見上げた。露出は空に合わせている。


 さらに数歩下がって、置いてあるブロックへ。ピントは一番手前のブロックに。
 明るいので最高速で切っても被写界深度でそれなりに見える。


 拠点。梅雨の晴れ間ということでかなり絞りこんで撮影している。ロープの1本1本が見える。凄いんじゃね、このレンズ。


 定点。ちょっと飛ばし気味にしたつもりで撮影したが、そうでもなかった。
 無限遠にしている。稜線はきっちり出ている。


 これは凄いレンズだ。丸一晩かけて修理した甲斐があった。


 肝に銘じます。以上、Konica S2リペア記。
 次は何を直そうかな。
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