日々のぼやき | 2016年 8月24日(水)15時36分 |
本当は、リコーフレックスのほうを掲載したいのだが、我が家に到着したのが僅かにこちらのほうが早かったので、先にこちらから。
とりあえずクッソ重いんだけどこのカメラ。 本体重量1780g……筋トレグッズかよ、ってレベル。但し、これは頑固に作られているという証でもある。
仕様について。
昭和40年7月発売。 6×6判 フイルム交換式フォーカルプレーンシャッター式一眼レフ。フイルムは120・220どちらも使用可能。 ファインダーはフレネルレンズ付ピントグラス方式。 面白いのは、ミラーはアップではなくダウン(降下式)動作をする。 完全自動絞りで、手動絞りボタンによる焦点深度確認も出来る。 フォーカルプレーン部については縦走り式。 レンズは、このカメラ標準のニッコールP 75mm F2.8で、おそらくシングルコートの4群5枚レンズ。
当時としては相当先進的な機構を採用していたようだ。 ミラーはインスタントリターンミラーで(恐らく当時では巻き上げ動作をしないとミラーが戻らなかった?)、フイルムが入っていないとシャッターが切れず巻き上げも出来ない。(空転する) また、フイルムバックに引蓋が入るが、この引蓋を抜かないと巻き上げてあってもシャッターは切れない。(フイルムバックを取り外せば巻き上げ動作でシャッター動作確認は出来る) フイルムバックを取り外す時は、引蓋を「押し込む」動作でロックが解除され、フイルムバック単独になった場合、引蓋は抜けない仕様になっている。 オートマットなのでスタート位置を合わせれば、あとはそのまま巻いていくだけで大丈夫。しかもフイルムバックは120・220共通で、カウンターはフイルムバック側についている。複数のフイルムバックを使い分けできるというわけだ。 外装は18-8ステンレス鋼板磨仕上ということで、これどうみても贅沢仕様カメラです。
デメリットは、重い。とりあえず重い。MAMIYA C330とZENZA BRONICAどっちを持っていくか、と尋ねられたら、ちょっと考えてしまうほどに重い。 あと、巻き上げの最後にガチャンという大きな音がする。個人的にはこれは「しっかり準備できたよ」サインだと思っているので良いのだが、苦手な人も多いようだ。あと、シャッター音のデカさ。びっくりする位に大きな音がする。\ガシャン!/ あとは・・・現代において、レンズの選択肢が無いのが心許ないかな。まぁこれはMAMIYA C330でも同じなんだが。 あとはそうだな……レンズ交換式なので先生の興味を惹かないという点か。6×6判で75mmならミノルタフレックスとかオートコードあたりのほうが、確かに軽量で写りは良いのかもしれないが……。
とりあえず近日、ファインダー清掃を行う予定。凄くしっかり作られているカメラで、迂闊に分解したら確実に戻せなくなるだろう。メンテナンスは創業者の息子さんがオーバーホールの業務を行っているので、そちらに頼めば良い。
ところで、このカメラはレンズマウントが2種類ある。径57mm・ピッチ1mmのスクリューマウントと、レンズと本体の間のブロニカ大型バヨネット。大型バヨネットにヘリコイド繰り出しブロックがついていて、その先にレンズを装着する方式。よく出来ている。ストロークは14mm・・・おや。φ57mmのスクリューマウント? 調べてみたら、ミノルタSRの接写リング規格がそれっぽい。 で、ライカLマウントレンズをミノルタSRにくっつけるアダプターを発見。 ……ゼンザブロニカにビゾフレックスのレンズ取り付けられるってことか……? フランジバックは101mmなので、径とピッチの合うレンズを探すことが出来れば、もしかしたらレンズ交換が出来る……かも?(但し後玉のプロテクターがないと意味が無いかもしれないが)
……うーん。夢物語は後にして、とりあえず掃除して……実際に写してからだよなぁ、評価は。 このカメラの場合、機構は素晴らしいというか、音以外には文句のつけようがない。私の場合は手応えや音も含めて文句無いのだが。あとは、レンズがどれだけ写せるか、だよなぁ。ゼンザノン(東京光学もしくは富岡光学・またはノリタ光学のOEM)とかビオメター(ツァイスのOEM)、コムラー(三協光機)のレンズではない純正品のニッコール。よく写るらしいが……。 |