修理と補修 | 2016年11月 7日(月)15時21分 |
ЧАЙКА-Ⅱにリバーサルフイルム突っ込んで、クロス現像をするという、無駄な抵抗をした結果。
ЧАЙКА-Ⅱ Fuji Velvia100 CN-16 Cross Process
何これ。って感じ。いや、クロス現像そのものは割りとうまくいったし、スキャナドライバが優秀で色補正が掛かっているので、わりと普通に見えますが。1枚目のコッテリした色使いは割りと良い。
違う、そうじゃない。 撮影全般というか、撮影したフイルム全てでピントがまったく合っていない。辛うじて見えるが甘すぎる。 「距離計の無いカメラだから距離間違ったんじゃないの?」 と思うかもしれないが、さすがにそれは無い。シャッター速度設定をミスしたカットはあっても、距離を合わせずに撮影するなんて、さすがに考えられない。(昨今のAFカメラばっかり触って育った人間ではないのですよ自分は)
プロセスが間違ったんじゃねーの、と思ったが、同じタンクで一緒に現像したOM-2Nのほうはカラーネガだけど正常な範囲の結果が出ている。
OM-2N Fuji SUPERIA X-TRA 400 CN-16 Process 写真は縮小のみで補正一切なし。レタッチも色補正もシャープも何もなし。 同じタンクで現像して、同じタイミングでカットし、同じタイミングで同じスキャナでスキャンした。
うむ。これはどうにもならんな。
ということで、仕事が終わってから祖母(最後の写真の後姿は祖母)の病院に行くまでの1時間で、さっさと確認と調整をしようと高速作業開始。それが今日の話。 先生にヘルプを求めようかと思ったが、とりあえず自分で出来ると思われる範囲だったので自力でなんとかしてみようと思う。脱ノービスへ。
裏蓋を開けて、メンディングテープですりガラスを固定、レリーズワイヤーを取り付けてバルブにして窓の外へ向ける。 ・・・まったくピントが合っていない。勿論、本体設定は無限遠にして、目標は20m以上先の電線。 電柱の上の構造がまったくわからず、電線そのものすらぼんやりしている。
オーバーインフにしては変だな、と思って距離を詰めてみるが、どこにもピントの山が来ない。 (どこぞのウェブサイトではオーバーインフは上級者向けのセッティングだとか書いてあるけど、距離が指標通りにならない鏡筒とかただの産廃ですわ、個人的には。)
試しにピントリングをユルめて、半周くらい戻して仮固定してみる。単純にアンダーインフを疑ったのだ。
ビンゴ。F4くらいで合わせていって、F2.8まで開けて答えが出た。絞り全開状態で、赤点の位置に注目。 無限遠からさらに先に回して無限遠が出た。これでは指標通りに設定しても無限遠はずっと奥なので、絞り込んでどうこう出来る話ではない。被写界深度で稼いだとしても、全然アテにならん訳だ。
ここから20分くらいかけて、赤点の位置と無限の位置の微調整を実施。めんどくせぇ作業だけど、調整ってそういうもんだし割り切ってやるしかない。 まぁ、楽しいからやってるんだけどさ。
とりあえずPRESTO400を入れて“集合地点”こと定点観測ポイントと、“玉鬘野営地”に持っていって、試写を実施。 長巻から7回転くらいしか持って行かなかったので、10カット前後かな。
天気は快晴で、チャイカを使うにはISO400はちょっと明るすぎる。F16まで絞り込み、Tv1/250まで高速シャッターにしても、1段から2段はオーバーしていると思う。 この写真ではわからないが、実際に見ると電線の細さとかは視認できる。 問題は、スキャンもしくは紙焼きして、ちゃんとピント出ているかどうか。
現在、フイルムの乾燥待ちです。寝て起きれば乾いていると思うので、スキャンして結果を載せたいと思う。 |