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自営業と自衛業とバイトをしつつ、なけなしの金を女に貢がず写真に注ぐ変人。

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Pentax SP 補修作業

修理と補修 | 2022年 2月 4日(金)14時36分
 ちょっと手持無沙汰で、階下のJun Sugawara氏からの「託されBOX」に手を突っ込んで、適当に引き出したら出てきたのが、Pentax SPだった。



 ケース付き、ストラップ付き、フード付きの、個人的に大変ありがたい一品。
 事前情報では「1/8秒以下でミラーが戻らず、レンズにカビあり」とのこと。


 このザマである。レンズにカビが生えるのは仕方ないことなので、別に良い。バラして清掃すれば良いのだから。
 但しコーティングが食われると、写り方(特にレンズフレアとかゴースト)が変わるので、そこだけ注意が必要かな、という程度。
 お作法を守っている時、普通に写ってくれればよいのだ。


 前玉はフリクションとカニ目で外しましょう。ゴムブロックがない時は「あめゴム」でも可。
 難易度は非常に低く、レンズ枚数も少ない。
 銘板はゴム栓かあめゴムで、内側はカニ目と、特にゴムシート系があればスムーズに作業できます。


 後玉は後ろ側から順に外せます。フリクションで一番後ろを緩め、カニ目でその先を緩めれば簡単。
 前玉を外した状態のまま(もしくは前玉を組み合わせた状態にして、鏡筒に取り付ける直前)で作業するのが良し。
 レンズは、清掃→消毒→洗浄→仕上げ拭き で大丈夫。
 本来なら、薬局である薬品を買って行う作業なのだが、手持ちに無かったのでアルコールで代用。あまり良くないので大切にしているレンズをアルコールで洗浄する行為はやめておいたほうが吉。
 ……ところで、ちょっとレンズ黄色いんだけれど。トリウムレンズって事は……ないよね?(別に気にしないけれど)

 レンズカビは前玉の一番後ろと、後玉の前側がひどかった。
 ピントリングが回る時、空気が出入りする部分だと思う。そこにカビが入って、放置していたらシャーレになった、という印象。


 一時間で、ここまで綺麗に出来ます。まだちょっとホコリ乗っているし、拭きスジがあったりするのだが、まあ、仕方ないね。
 洗浄もちょっと不十分なので、薬品を手に入れたらその時に改めてもう一度バラします。難しくないので。


 で、カメラの底蓋にある電池ケースを緩めたら出てきた地獄の電池。H-B水銀電池だよ……今、これどうやって処分すりゃいいんじゃ?
 この電池、実は代替品の入手方法がある。空気亜鉛電池(1.35V)でMRB625を探せばよい。密林あたりに普通に売っている。が、高い。
 そこで、アルカリ電池を使う。LR44とかは普通にサイズ違いで入らないので、625A/PX625系/PX-13の電池を探す。アルカリ電池のため、初期電圧は1.5~1.6Vあるが、SP/SPFの露出計は多分電流で見ていると思う。また、電池の内部抵抗もあるので、このくらいの電圧の違いは問題にならないと思われる。
 どうしても気に入らない場合は、外に持ち出して露出量を調整する。たぶん撮影すると適正か、ややアンダーになると思われるので、例えばISO400のフイルムなら320(1/3EV補正)とか250(2/3EV補正)に設定してしまう。フイルムはアンダー1段、オーバー5段くらいまでなら救えるので、それならば最初から光を多く当てる方向に持っていく、という考え方。
 もうちょっと正しくしたいならば、スポットメーター等を使って誤差をチェックし、その分を感度ダイアルを動かして調整する。もっとも、そこまでするなら、最初からスポットメーター等を持ち歩いてしまえば良い。電池を抜いてフルマニュアル撮影。電池や露出計はメカに影響しないので、内蔵露出計をアテにしない立ち回りでも何も問題ない。

 現在、対応電池を発注、納品待ち。
 ◆空気亜鉛電池は開封して放置すると容量抜けます。アルカリ電池は持ちますが、放置すると液漏れが怖いので、どちらも注意。



 地獄の作業。お金貰ってもやりたくない、ナメたネジの頭の修正作業。
 どうやっても回らず、油漬けにしても回らず、1時間ほど格闘して、遂に頭にきて更に油漬けにしたうえで、金床と板金ハンマーでシバいてシバいてシバきまくって(※強くやるとミラーやガラスが粉砕されるので力加減に注意)、それでも回らず、挙句、ネジの頭が潰れるという惨事。
 仕方がないので、100円ショップで買ってきておいたミニリューターでネジ穴を削って作り直し、やっと回る。こんなひどい見た目なので掲載を見送ろうかと思ったが、それでは記録にならないので……。
 ドライバーのビットのサイズ、間違い無いサイズを選んでいたのだが……とにかく、モロモロとネジ頭が崩壊していくのが辛かった。

 あとの整備は少し前に投稿したSPFの記事参照。
 SPFよりも機構が単純なので、同じような場所を清掃して給油して、動かしてやったら普通に動くようになった。



 ファインダーやミラーを掃除し、モルト……は酷くないので、ちょっと様子見で。
 元気に動くようになったし、他に不具合は見当たらないので電池が届いたらテストします。> Jun Sugawara様
 
 にしても、Pentaxは本当にミラーまわりの不調多いなあ。
 自分がざっと見た範囲だと、ミラーリターン不良、プリズム腐食がほとんど。ファインダー内のゴミ……については、まあモルトとかがメインだろうなぁ。多分。
 逆に言えば、(プリズムは再蒸着が必要なので仕方ないにしても)ミラーのリターン機構が復活できれば、後はそんなに酷いウィークポイントが無いというのが凄い。今回、Pentax系を触っていて、部品交換が必要でニコイチしなきゃ、みたいな話は無かった。
 普及機だから機能や機構を絞っていることと、地味だけれどちゃんとした素材を使っているお陰だと思う。
 
 動くので、一応修理完了扱い。ダメだったら再計算します。(もしくは再調整します)

 ここまでの成績:機種別:87.5%(7/8) 筐体別:63.6%(7/11)

・試写中
 ・Kiev4+Jupiter12
 ・Contax 3A(戦後型)+Jupiter8
 ・Pentax SPF

・試写待ち機材
 ・Ikonta 521
 ・ミノルタ セミP
 ・Pentax ME
 ・Pentax SP

・自分の手持ち機材の中でご機嫌斜めになった子
 ・Nikon F3(シャッタースタック、但し緊急シャッターは切れるし電気系統問題なし)
  優先的に調子を見たい。というのも、現像データを得るための基準機として使っているため。
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