修理と補修 | 2022年 2月 9日(水)20時48分 |
「いつもの例の箱」をゴソゴソして、ふと掴んだのがこれだった。 久しぶりの、一眼レフでもなく、レンズ交換式レンジファインダーでもない、ゾーンフォーカスカメラ。 予診票には「入手時からジャンク」とのこと。
よっしゃ、久々の完全ジャンク。あっちこっち開いて清掃して……と思ったのだが、 ちょっと触ったら普通に動いた。
いや、何かしたんじゃないのか、と思われても仕方ないのだが。 ・電池を交換 ・レンズと周辺部品の軽清掃 ・フイルム室まわりの清掃 ・ビハインドシャッターを開けてカビていないか確認
これだけ。リコーのカメラは今までほぼ触ったことがない。
レンズ汚れているように見えるが、トレイの汚れが見えるだけだ。そんなに酷い状況ではない。
赤ベロ(光量不足で撮影不能)・緑マーク(必要最低限以上の光量があり撮影可能)も、ちゃんと出てくる。 ISO設定を変更することで、ちゃんとマーカーも変化する。 シャッター速度も「見た感じ」適切に働いているように見える。
何より驚いたのが、この裏蓋のモルト。信じられないことだが、まったく朽ちていない。触ってもボロボロしない。ここまで綺麗な状態というのはなかなか見ない。何故このカメラが「ジャンク」扱いなのか、さっぱり分からない。 さっと清掃して、ひとまず動かす準備は完了した。
もう一度書こう。どうしてこの子がジャンクなのか。
露出制御はCdS・針押さえタイプのAE。フルマニュアルも可能。絞りオート時はシャッター速度優先。 感度設定範囲はASA25から、一応400まで。 レンズはCOLOR RIKENON 35mm F2.8 ゾーンフォーカス式 3群4枚。 シャッターはビハインドシャッター、30/60/125/300/ストロボ同調(だと思う)。 発売は1968年。
実は記事にはしていないが、前の記事とこの記事の間に、Pentax ME Superを触った。 開けたら部品がバラバラ落ちてくるわ、結構クリティカルに錆ているわ、固着が過ぎて一向に緩まない外れない部品はあるわ、で、流石にどうやってもダメだった。 今回の修復完了と、間にあった修復失敗の成績を反映させる。
ここまでの成績:機種別:72.7%(8/11) 筐体別:57.1%(8/14)
・試写中 ・Kiev4+Jupiter12 ・Contax 3A(戦後型)+Jupiter8 ・Pentax SPF
・試写待ち機材 ・Ikonta 521 ・ミノルタ セミP ・Pentax ME ・Pentax SP ・RICOH HI-COLOR 35
・自分の手持ち機材の中でご機嫌斜めになった子 ・Nikon F3(シャッタースタック、但し緊急シャッターは切れるし電気系統問題なし) 優先的に調子を見たい。というのも、現像データを得るための基準機として使っているため。
試写待ち機材が多すぎる。冗談抜きで多すぎる。 これ、修理は一旦停止して撮影に注力したほうが良いか……? |