修理と補修 | 2022年 8月31日(水)18時 0分 |
Jun Sugawara氏に謝罪せねばならない。預かっているカメラをさしおいて、「遺品箱」シリーズを優先してしまっている事に。 ……ただ、それだけ「遺品箱」シリーズの状態が悪いという意味でもある。20年も適当に放置されていた代償はきつくて、試行錯誤している。 試写したデータも確保しているが、それを掲載する前にこっち。それくらい酷い。
そんな訳で、「遺品箱」シリーズ第三弾。緊急手術。 機種は minolta X-7だ。昭和55年発売の電子制御式FP一眼レフ。ミノルタバヨネットマウント。……ミノルタが嫌いという訳ではなく、ミノルタに触る機会がなかった。ミノルタフレックス……しか、たぶん手元に無いんだよね。(※Jun Sugawara氏からのセミPは修理中なので除く、遺品箱のSR-1も確認中なので除く……というかマウント合うのか?) 本職写真家、兄弟子に聞いてみたところ、ミノルタのMDマウント(っていうのかな?)の機種は割と少ないらしい。
箱の中に、こんなものも一緒に入っていた。テレコンかワイコンだったら面白いな、と思ったが、中にレンズが入っていない。スペーサー?にしてはなんか、とここで少し考える。無限の位置を変えているのだから、これマクロ化キットじゃないか?(正解でした)
このカメラの軍艦部を開けるのはとても簡単。 巻き戻しクランクを外して、チャージレバーを外して、設定ダイヤルを外して、あとはネジ4本くらい外せば呆気なく。 ただ、基板やら電線やらフレキやら特盛なので、あまり触れたくない。そもそも一眼レフは自分の管轄外だ。 で、何故ここを開けているのかというと、接点が潰れていたから。電池は抜いてあったが、電池ケースは緑青が吹いていて、スイッチも手応えがない。コンタクトクリーナーやら何やらで清掃しまくって、やっと復活。
そうは問屋が卸さない。軍艦部を戻してもスイッチがうまくロックされない。 そもそも手応えがおかし過ぎる。で、よく見たらスイッチを締めているスクリュウが潰れている。
折れた相手は……外せそうにない。というか外したら色々終わる。 仕方がないので接着剤で応急。ただ、そう簡単にくっつかないのよね。20年も放置されていたし、断面が合わない。 クランクを下げておけば一旦は何とかなるかな、と諦めムードで。
そして、極めつけはこれ。モルトが潰れてプリズムを侵食することで起きる。 なんとか試写は出来そうだが、ここまで酷いと常用としては無理かな。清掃して、プリズム再蒸着とかしないと多分だめ。
仕方がないので、あとはレンズ2本を清掃して終わりにした。現在試写中。
ここから先の予定は、試写完了している写真を掲載。修理具合を評価。 ZORKI-4KにFEDレンズをつけたものを試写しているので、そちらも終わり次第掲載。 その後、ミノルタのセミPを弄る。片方結構惨事になっているので色々考えている。 遺品箱のSR-1は気が向いたら触っていく。 Canon 7は…………マジでこれどうしようか。と考えている。 Jun Sugawara氏から預かっているものは、ここに記載されてきたものを除き、残り6台(くらい)となった。1年掛かってしまったことを、Jun Sugawara氏に謝罪せねばならない。ただ、それなりに動く程度に直してきているので勘弁して頂きたい……。 で、ペンタックス用のワインダーとか見てみたが流石に修理出来そうにないし、ワインダーを使うような撮り方をしないから、これはまあ仕方がない、と割り切るしかない。
ここまでの成績:機種別:84.2%(16/19) 筐体別:70.8%(17/24) ※今回の機種は評価に入らないシリーズ 短期目標:機種別で50%以上救う → 達成中 長期目標:筐体別で50%以上救う → 達成中
・試写完了/現像完了 ・FUJICA AUTO-7(※ジャンクセールで拾ってきたやつなのでリスト外) ・FUJICA AUTO ELECTRO AZ-1(遺品箱シリーズ)
・試写中(優先度順) ・FED 1f + 別添FED用 1:3.5 50mm [評価済] →柊っこさんからの熱い視線 └ZORKI-4Kで試写中 ・minolta X-7(遺品箱シリーズ)
・試写待ち機材(優先度順) ・ミノルタ セミP [評価待] S/N削れ 期待度7割
・只今修理中 ・Canon 7(この子、一体何をどうすれば良いのか思案中) ・minolta SR-1(遺品箱シリーズ) ・ミノルタ セミP [評価待] S/N1***34 └中破。サビと皮ハガレが酷いので修理すべきか思案中 ・Canon 4sb シャッター幕が決定的にダメな可能性
・自分の手持ち機材の中でご機嫌斜めになった子 ・Nikon F3(動作が安定したらSPD/D-76用の基準機として利用予定) |