修理と補修 | 2022年11月25日(金)12時38分 |
さあ出てきました、フォスフレックス。勿論、Jun Sugawara氏からのもの。 可能な限り直してあげたい。ちなみにこの子は後期型っぽい。なんか色々なバリエーションがあるようで。情報がハッキリしない。
という訳で、やはり複数の人を経由していることが分かったものの、20年以上も埋まっていたという。
レンズは無事。これが曇ってしまったら、流石にどうにもならない。磨くのは難易度も高いし、戦前カメラなのでコーティングも無い。
誰かが開けた痕跡。ただ、酷い潰れ感はないので、そこそこに触れる人が触ったのかな?という印象。
フロント周り。普通の二眼レフはレンズが乗った前板がせり出してくるのだが、ギアでレンズを動かすという設計。 油脂は真っ黒に汚れていたので軽く清掃し、軽い油を給油。ギア欠け等は無いので安心した。
こちらはビューレンズのカバー。ただのカバーで、前板と本体の間に挟まっているだけ。 これ、油とかグリースが固着しているようなんだけれど……落ちない。コンパウンドで優しく清掃したが無理。 過激な清掃方法をとると色々悪化する可能性もあるので、ここは一旦このままで。薄い鉄板か真鍮だから、変なことをするとすぐに穴が開きそう。
ピントフードを取り外し、ファインダーも外し、ミラーとビューレンズを見た図。 よかった、表面鏡は腐っていない。80年以上前の機材なので、表面鏡が腐ってしまうと交換が大変。 レンズも何とか大丈夫そうだ。ただ、こちらはビューレンズなのでテイクレンズはまだ確認していない。
ファインダーの外し方はとても簡単。 基本的にはビスを数本外すだけで抜き取れる。ただし、隠しネジが左右に1本ずつあり、これを抜かないと絶対に動かないし、すりガラスも外せない。ズラすことは出来るけれど、モルトが落ちる可能性があるので、ここを触る時はきっちり外して作業したほうが良い。
ピントフード。このサビが酷くて。剥がれた塗装を見ると、裏が銀色。メッキごと剥がれた? しかし、迂闊に塗装を剥がすことはできない。
応急処置として、アクリル系塗料で一旦塗ってみた。 塗装が剥がれたところのザラつきが気になるが、まあ、フードを開けるたびに塗装がメリメリと剥がれていく状態よりはマシだと思いたい。
2日目は近日更新します。 1日で全部は無理でした。当たり前だけど……。 |