写真家"彼方"の白い小箱

■Fujifilm FinePix F700による作品

 フジの「スーパーCCDハニカム」第4世代の「スーパーCCDハニカムW SR」搭載。
 F700はフルマニュアルモード撮影可能な、ミドルクラスのコンパクトカメラの中では結構しっかりしたカメラである。
 ただ、発売時期がおかしくなったり、CCD部がリコール対象になったり、xDピクチャーカードしか使えなかったり、しかもxDピクチャーカードの第二世代の大容量カードが読み込めなかったり、とまぁ、割と難儀してる子である。

 ただ、1秒起動で即時撮影可能だったり、CCDハニカムの中でも解像度(記録画像サイズ)よりも色彩や描写を重視したSRタイプのCCDセンサーを搭載していたりと、個人的評価は高い。2016年現在もまだ稼働中。
 別の写真でも触れるかもしれないが、第7世代HRで撮影する写真よりも好みの画になる。と思っている。
 発売は2003年。しかし10年経っても(画像サイズの小ささは仕方が無いにしても)個人的に気に入っている機種。

 本ページでは、2006年から2009年の間に、この機種で撮影した写真の中で、私の気に入っている写真を幾つか紹介しようと思う。

夏の記憶 2006-2009

「霧の小路」

 静岡県富士宮市井之頭にある「陣馬の滝」へ赴いた時の写真。
 24bit写真を32bitで展開して微調整しているため、HDR風な雰囲気が醸し出されている。ちなみに、16bit環境で展開すると左の木立が黒潰れしたかのような写真になってしまう。

 やけに白っぽい写真なのは、霧が出ているから。
 霧なうえに曇りっぽい天気であったが、F700の懐の広さがよく分かる写真となった。
「ベランダから見えた空の色」

 私が通学していた学校で、思わず撮影した写真。上階のベランダや渡り廊下が映りこんでいるのは、わざとです。(それを写したくなければ目の前の露天の渡り廊下に行けば良いだけです)

 ああ、この空の具合、いいなぁ。
 と思って、さっと撮影。
「雨上がりの池のほとり」

 雨と霧に縁がある自分ですが、午後2時という時間にもかかわらず、ピシャリと決まった一枚。
 おそらく、F700で、これ以上の写真は撮影できないだろう。

 ちなみに、一緒に箱根に写真撮影と遊びに来た担任と友人たちが10mほど先で「決めポーズしてるんだから撮って撮って!」と急かされているところです。それを放置して撮影。

 花が全部入っているといいよね、と言われますが、個人的にはこれくらいのほうが見栄えがあると思います。
「祭の準備」

 撮影した写真をぱらぱらと見ていて、はっとした一枚。これは祭の準備の様子を(およそ同じ組合の人のために)撮影していた時のもの。
 構造物とか人工物を写すのは得意ではないのですが、何故か引き込まれてしまった一枚です。

 どうしてこれが良いのか、と聞かれると困るけど、雰囲気や色合いが好みなのかもしれない。
「世明け」

 太陽をスポットにして周囲が暗い、という写真もあるのですが、朝露で輝く稲と、照らす太陽の色合いが好きです。

 明るさもコントラストも何も触れていません。撮ったまま出し。
「巡航高度」

 修学旅行の飛行機の中で。
 元写真は飛行機のガラスの曇りがあったので、それを修正しました。

 飛行機に乗ったのは、その時が最初です。

 少々ピーキーな写真ですが、わりと気に入っている一枚。

写真一覧へ戻る
写真家"彼方"の白い小箱 バナー
HTML5 Powered with CSS3 / Styling, Graphics, 3D & Effects, Multimedia, and SemanticsThis Web site has been created along the HTML5 + CSS 3 draft standard.