写真家"彼方"の白い小箱

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Mamiya 135AF


 Mamiyaのプラカメ。メタルボディばかり触ってきたので違和感ばかりである。が、間違いなくMamiyaのカメラ。

・MAMIYA-SEKOR f2.8 38mmレンズ、恐らく3群4枚
 ・シャッター速度は1/8~1/450
 ・開放f=2.8 絞り最大f=17
 ・最短撮影距離120cm
 ・内蔵ストロボはGN14(有効距離1.2m~5m)
・電源は単三乾電池2本(アルカリ)
・(恐らく)コントラスト検出オートフォーカス
・フイルム設定感度はISO25(DIN15)~400(DIN27)

 とりあえずだな・・・
 モルトが剥落してきたからって、ティッシュとか貼るのは流石にやめようぜ。これはないわー。


 ラッカー薄め液とか使ってモルトとかを剥がして、遮光紙がわりにパーマセルテープで対応。
 レンズやファインダー各部を、レンズクリーナーでそれなりに清掃。
 製造からそれなりに時間の経っているプラカメは、迂闊に分解するとそれだけで部品が割れたりするので厄介。注油は最低限のみで。



 電池を入れて試写に出る。
 そして今日、もうそろそろフィルムエンドだな、とか思っていたら突然のダウン。シャッター切れない、巻き上げできない、巻き戻しできないの三重苦に陥る。
 ダークバッグでフイルムを救出し、問題点を洗う。
 まず、巻き戻しできない点。これは原因はそんなに難しく考える必要はなく、巻き戻しハンドルが空転しているから、である。確かにネジでしっかり軸へ締められているものの、それでも空転する。ロックタイトや、所謂ネジロックで固定されていたはずだが、誰かが整備で外したのか、経年劣化なのか、剥がれてしまっている。そんなに簡単に空転する部品ではないはずなのだが……。
 一応、回転部は#1000のサンドペーパーで軽く撫でてみたものの、錆びという程のものもなく、抵抗もない。バネ座金があれば安上がりなのだが、流石に小さいネジなのでこれは難しい。やはり強引にロックさせてみるべきか。

 次に、シャッターを押せない、あるいは巻き上げできない病。
 最初、メカニカルトラブルを疑った。が、試しにストロボスイッチを操作したところ、いつまでたっても充電完了のパイロットが点灯しない。
 ・・・ああ、もしかして、電圧かな。



 テスト用に使っていた電池は、左の富士通R specである。長期保存性が高く、終止電圧までゆるやかに落ちていくタイプ。
 交換したのが右、金パナ。
 これで動作してしまった。なんてこった。
 電圧を計測してみたところ、使っていたやつは1.3Vあたりをウロウロ。入れ替えるやつは当然のごとく1.6V程度を叩き出した。

 つまり、巻き上げ不良&シャッター切れない病は、電池の消耗のようだった。

 Mamiya 135AFは1980年製。挙動を見る限り、シャッターを半押しすると測距ミラーがパタっと動いて、適切と思われる位置で停止、測定結果をファインダー内の針で表示する。半押し継続でフォーカスロック。
 あっちこっち電気で補助して動くので、それなりに電力を使用するのだろう。それで、電気が足りなくなると安全のために強制的にセーフティが掛かるのが、動かなくなった原因かな。

 とりあえず試写したので、現像してみよう。巻き上げもちょっと不安(硬い)な上に、遮光が適切かどうかも怪しいので、まあ、うまくいったら儲け、程度で・・・。


 ところで今回陥ったバッテリー上がりだが、基本的に巻き上げると各部に通電して撮影準備される・・・んだと思う。しかし、巻き上げた状態でカバンに戻した記憶が無い。もし、仮に巻き上げたままカバンに入れてしまってシャッター誤作動したとしても、そこで止まるはず。どうしてこんな珍妙なバッテリー上がりをしたのか。どこか漏電してるとか、それともこの機種の癖(黙ってても電力使う?)なのかなぁ。


試写 Lucky100 パロディナール現像 1:100 60min)



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