写真家"彼方"の白い小箱

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mamiya6
 Konica C35 Flashmaticと同時に私の元にやってきたカメラ、MAMIYA 6・・・

 遂に来たか!(ガタッ


 早速軍艦部解体。
 難しくない。ピント調節ノブの横以外のネジを外し(ピント調節ネジの横はレンジファインダーの調節用のネジで、外す必要が無い)、巻き上げ部の部品をこんな感じ(右から順に外して左から順に戻す)で抜いてやれば、ぱっくりと開く。


 よしきた。相変わらず堅実な造りのMAMIYAさんだぜ。
 先生のところから来るカメラは例外なくカメラ本体にホコリとヤニと猫(の毛)が付属してくる。まぁ、うちは犬なんだが、それでも部屋に入れないように躾をしてあるのでマシなほうか。ヤニとホコリは自分も喫煙者なので文句は言えないし、だからこそ清掃の大切さを理解している。

 清掃は見える範囲のホコリと汚れ落とし。注油は迷ったが、いまのところ問題無さそうなので今回は見送った。
 距離計がちと狂っていたので、ネジを回して補正。どうも先生のところから来るカメラは、横方向の距離はだいたい合ってるものの、縦方向の補正が狂っているものが多い。・・・あれ。私が乱視なのが悪いのか・・・?

 ふたつ問題点。
 6×6サイズと6×4.5の2サイズ対応なのだが、645サイズの場合、巻き上げに不安感が残る。ロック機構が吹っ飛んでる。ここにはスイッチというか、ロックピンのようなものが入る筈だ。そうしないと巻き上げ後のカウンターセットに支障が出る。一応、スタート時の位置出しはしてあるものの、場合によっては適当な部品を削りだして組み込むか、何らかのピンをスクラッチしてやらないといけないかもしれない。どういう風に動くのか、ちょっと様子を見てから考えることにする。


 もうひとつは、正面画像で欠けているもの。おそらく645用のスライドガラスが入っているはずなのだが、スッポ抜けている。中のガラスが割れたような痕跡があったので、こちらも考えなければならない。プレートがコロコロ遊んでるので、これにマジックかインクでラインを引いてやれば、一応なんとかなりそうだが。
 とはいえ、蛇腹式のブローニーフイルムカメラ、しかも一眼。(同じMAMIYAは二眼だし、flex系は蛇腹ではないし二眼)
 綺麗に使ってあげたい。

 前回のTsubasa Semi F1みたいなトラブルを抱えていなければ良いけど・・・。 →抱えていました

 さて。現像したネガをライトボックスに載せて、ルーペで見た結果がこちら。

 ピントが出ていない。他の写真も。どういうことだ?

 ぐぬぬ。オーバーインフか。そういえばレンズは載せ替えされているんだった。もっと早く気づくべきだった。


 ここから自分でピント合わせをするが、かなりズレていた。一時的に距離計をズラして誤魔化した。
 数日後。



 先生が作ってくれたスペーサー。(手前)
 どれくらいオーバーインフか、というのを予めこの雑記帳の写真から得ていたらしく、「これくらいで合うはずだよ」と。厚さ2mm・・・いや、1.5mmくらいのスペーサーかな。こんな厚さのスペーサーなんて無いので、先生がどこかから削りだしてくれました。驚くのはまだ早い。


 スペーサーを嵌め込んで。


 こちらも先生から調整用に、と頂いたスリガラスで確認。
 すりガラス超便利だなぁ。感謝。


 で、調整してみたところ。
 完全に一致。
 無限で合わせておそらく多少はズレるか、アンダーも覚悟していたのに。
 ズレなく、完璧に、ピント調整ノブを回しきったところで、完璧なインフが出た。
 すっごくびっくりした。
 ちゃんとx10ルーペで確認したが、調整不要なほどにビシッと決まってる。

 ・・・信じられない。写真一枚見ただけでそこまでわかるのか・・・。
 ピント表示板を元通りにして、二重像合致位置を再調整。完璧。



 
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