修理と補修 | 2021年12月 5日(日) 9時49分 |
おなじみ、Jun Sugawara氏から頂いた色々を直していくシリーズ。 とは言ったものの、直すといっても射程外のものも多いので、そういうのはメンテナンスや清掃等で済ます。
・改めて説明しておかなければいけないこと 商業的に本気レストア出来る人ならばともかく、私のように趣味の範囲でリペア・メンテする程度では知識もたかが知れているから(実際まだ5年程度ですし)、迂闊なことをして壊すよりも、まずは動かしてあげて、技術力が向上してから改めてちゃんと向き合うことを優先しています。
で、頂いたカメラは原則自分で使う用、また後継者に託す用、時折、触ってみたい人向けとしています。 完全ジャンクで、本当にどーしようもないモノについては、時々展示用にしたりしていますが……。 まあ展示用はともかく、自分で仕入れたものであっても、修理は基本的に素人仕事なので販売なんかしません。オークションにも当然出品しませんし、修理の依頼についてもまだ半人前なので受け付けていません。 ぜんぶ自己満足です。すべて自分の勉強のためです。 その点、改めてご了承ください。
革剥がれキエフ4さん。先日、師匠のウェブサイトの復元をしたところ、なんと兄弟子からカメラで使う接着剤をAmazon欲しいものリストから頂きまして。丁度だったのでこちらで修復作業。 一段階目は終わって、これから二段階目です。
シャッター不良→実用上そんなに問題にならない。スタックしてもすぐ復帰する。すのこ鎧戸シャッター(この後出てくるContaxも)なので、本気で知識身に着けない限りは、シャッター機構に触りたくない。触れたら壊れる、という程に絶妙かつ繊細らしいので。 露出計不良→セレンあるある。明るい場所にしばらく置いておき、その後調整すれば良い。そもそも精度はそんなに高くないので、やや敏感(表示としては鈍感)にしておけば良い。(=光が足りなくてもオーバーで撮れる) 革はがれ→接着中 事前情報には無かったセルフタイマーがスカ→手ごたえが無いので今は弄らないほうがよさそう。
現状、たぶん普通に動く。試写待ち。
軍幹部開けようとしたが、なんかややこしい事が判明したので軽くあれこれして様子見中のZeiss Ikon Contaxさん。 レンズは無い。fedだかkievのそれが付くらしい。 事前情報ではシャッターと露出計不良。……露出計不良は自分でマニュアル撮影すればいいし、これも結局のところセレンなので、ある程度の傾向は分かる。 ひとまずkiev4と同じなので、簡単な清掃とか何とかちょこっとやった。最高速付近にするか、巻き上げが甘い(もしくは強く巻く)とスタックする様子。 巻いた後、ちょっとノブを戻すと復帰したりするので、たぶんほかの個体も同じような病気を持っているんじゃないかな、と。
現状、だいたい普通に動く。試写待ち。
ちょっと想定外だったのが、ミノルタのセミP(戦後型)だった。シャッターが変だし、錆びの回りが酷い。 このタイプは確かメカが滅茶苦茶面倒だったはず。迂闊にバラすと戻れなくなるだろう。 ……とツイートした後で調べてみたら、案の定、師匠も面倒臭がっていた。 ので、出来る範囲で給油、清掃、防錆等。
レンズボード裏面。この錆びはちょっと……そして事前情報に無かった、蛇腹の光漏れも。 ひとまずテスト中の手段で穴をふさいでみた。
シャッターは、それなりに快調に動くようになった。 同じものがもう一台あるっぽいので、近日そちらも。光漏れは一応直った。
現状、かなりまともに動く、と思う。試写待ち。
試写ね……カメラは持ち歩いているが、思うように進まない。ちょっと忙しくなってきたのと、天気に裏切られ気味。 慌てる話ではないので、のんびりやっていますが……頑張って試写します……。 |