試写 | 2022年 7月31日(日)11時41分 |
いつものJun Sugawara氏からのカメラ。 台数が台数だけに時間が掛かるとは思ったが、いつ終わるの……。
で、今回はCanon DATEMATICさん。
補修記事、どこだったっけ?と思ったが、たぶん書いていない事に気付いた。 えー、氏によると「革ハガレ・シャッター切れない」とのこと。 ……補修作業したの、5月の中旬だよ……。
さて、そんな訳でまずは軍艦部をバラシます。 普通にネジを外した程度では外れぬ。ホットシューのプレートの下に隠しネジあり。 で、このカメラの軍艦部、というかトップカバー、プラスチックなのね。 今回の修理方針は明快で、まず、革は極力手をつけない。剥がれかけているとのことだが、別にそこまで神経質になるような剥がれ方をしている訳ではないから。 師匠の復元サイトからになるが、極論剥がれているっていうのはこういう状態のことを指す。 破れている、ちょっと切れている。という程度なら接着剤でネチっとやってあげても良い。その程度。
次に、デート機能(日付の焼き入れ)が壊れていても追いかけない。 このカメラは昭和49年11月発売、西暦なら1974年。半世紀も前のカメラなのだ。電子式ではなく電気式のカメラだが、これだけ時間が経っていれば電気まわりのトラブルは絶対に起きる。まずCdSセルがヘタって、だいたいは日付機能とかが動作しなくなる。 でも、写真を撮るだけなら日付機能いらんよね。 ということで、革と日付は触らない。
で、ざっとファインダー周辺を清掃しつつ、こういう電気式はなぁ、とかボヤきつつ探っていく。 シャッターは確かに切れないけれど、でも見れば見るほど、状態が悪いとは思えない。 組み戻して電池ボックスも接点を清掃して、テスト電池を入れてみたところ、呆気なく動き出した。 ……はい、この時代のカメラあるある。電池がないと頑として動かない。絶対に動かない。 メーカーの考え方なのかな。電池切れして失敗「させない」ためにロックするのだと思う。この機能がないと、電池が弱ってくると露出が……露出が…………(リアル長考)…………オーバーになる、かな。水銀電池のところにアルカリ入れるとアンダーになるから。そして最悪は、シャッターが開いたまま固まって数カット駄目にする、という感じか。いや流石に開いたままにはならんだろう。(未確認) だから、ファインダーの近くにバッテリーチェックボタンがあるんだけどね! ついでに言うと、このカメラ、電池を(カメラを待機状態のまま放置していても)凄い勢いで食い尽くしていくんだけどね! 冗談抜きでどこかショートしているんじゃないかと思った。が、多分仕様通り。
これが清掃後のファインダー。右モニターは、どうしても分からん部分があって調べていたページ。 すっごい見やすいよ、これ。
それでは試写。
近距離から遠距離まで、満遍なく撮影。相変わらずの待機時間中。 この時代のキヤノンらしい。 ちなみに、デート機能をオンにしたが……焼き込まれていなかった。まあ、そんなものだ。
普通に使えます。電池ドカ食い気絶部になっておりますが、十中八九正常です。>Jun Sugawara氏
次は自分が買ったジャンクに入れたネガカラーと、イコンタなので少し時間掛かります。 だって、コロナの影響で、仕事場とコインランドリーと自宅しか往復していないもの……。 でかけたーい。2019年の年末以降、県外に出ていないぞ私は。
ここまでの成績:機種別:84.2%(16/19) 筐体別:70.8%(17/24) 短期目標:機種別で50%以上救う → 達成中 長期目標:筐体別で50%以上救う → 達成中
・試写完了/現像完了 なし
・試写中(優先度順) ・FUJICA AUTO-7(※ジャンクセールで拾ってきたやつなのでリスト外) ・Ikonta 521 [評価済]
・試写待ち機材(優先度順) ・ミノルタ セミP [評価待] →もう一台どこいった? ・FED 1f + 別添FED用 1:3.5 50mm [評価済] →柊っこさんからの熱い視線 └ZORKI-4Kで試すことになりました
・只今修理中 ・Canon 7(遠い目で虚空を見ている)
・自分の手持ち機材の中でご機嫌斜めになった子 ・Nikon F3(動作が安定したらSPD/D-76用の基準機として利用予定) |