修理と補修 | 2016年 5月18日(水)17時58分 |
本日はMAMIYA PRESS SUPER23の標準レンズを分解給油。 ……え? 自営業しろよ、って?
これですよこれ。一番奥が煮沸+乾燥済み、中央に煮沸済み(触ると一撃で火傷します)、一番右手前に煮沸済み乾燥待ちのキャップ。個人事業では一度に生産できる量には限りがあります。(但しビンのみ。ボトルは際限なく現れて無慈悲な流れ作業を行うことになる) じゃあ詰めろよ、って? 現物がないんですわ。使い切ってしまって。 じゃあ配達しろよ、って? 配達も終わって在庫ありませんが。
そんなわけで昨日の投稿に先生がレンズシャッター清掃方法をわざわざ書いて下さったので、午後はカメラの清掃をしようと起きた時から決めてました。
ここまではマニュアル無しでも出来る。問題はここから。 (この段階で外す順番が微妙におかしいが、まあ外れるなら仕方がないよね)
まずはここで引っかかった。 花形ロックを外すのに、左にあるネジを回す必要があった。 で、このネジ、外れるか緩むのかと思ってしばらく無意識に回していて、なんの手応えもないことに焦る。 よく見たらこのネジ、ネジ頭が半月じゃないか。半周回すってのは花形ロックじゃなくてネジのほうの話だったのか。←ただの馬鹿です笑ってやってください
このあと分かったのだが、ここはこういう制御だったのか。という図。 たかが打ち抜きの金属板1枚、されど重要な意味がある。 実際に(まとめがあるとはいえ)自分で分解しないと理解できないことが多いなあ、と思った。
フタを外して、この緻密さに驚く。そりゃあまぁ、小さな時計が入っているようなものではあるんだが。ぱっと見てこの位しか分からなかった。 さて、油脂だが、手元にはこれしかないんだよなぁ。
希釈しまくって使ってみるか。 もともと普通の潤滑油に比べて極端にさらさらした油だから、使えると信じて。
そしてこうなった。(リンク先は動画)
うわああああああああああああ、ってなった。 やりやがった馬鹿が!ってやつです。 このあと20分から30分ほど、定位置に戻すのに苦労する。バネは正しい位置に戻ったがシャッターが開かない。先の図にあった「シャッターセット歯車 定位置」が重要で、歯がひとつでもズレたり、シャッターセットのリングが僅かにズレていると、シャッターが開かなくなる。位置が悪いとセットすらできなくなる。試行錯誤して修復。
シャッタースピードのクリック感、OM-2Nみたいにボールでも入っているのかと思ったら、普通に切り込みと固定ピンで実現していて驚いた。 いや、これ結構凄いと思うのよ。固定されたピンで、相手が薄い金属板(しかもこの後リングで締められる)とはいえ、クリック感を出せるって工作精度結構高いんじゃないかな、って。
この後は普通にレンズを掃除して、ホコリを払って組みなおし。 このカメラのレンズ、前玉と中玉が一緒に外れるとか卑怯・・・w
そんなわけで組み立て完了。すっかりレンズが綺麗になった。本体もちょっと埃を払えばすぐ使える。カチャカチャしてたら机の上に放置してしまって、寝て起きたら埃被ってるとかこの部屋どうなんだ。
焼きの小道具をどこに移動するか思考中。引き伸ばし機の修理もせにゃならんのだが、まぁ、使えないわけじゃあないから放置してもいいか。
ちなみに、Nikon L35 ADはカバンの中に入れておいたのですが、何故かスイッチがオンになっていて、ストロボが飛び上がって、そのままバッテリー上がりになっていました。い、いつ起動したんだお前・・・。 |