撮影記録 | 2016年 1月18日(月) 9時 4分 |
入港。 やはりモアレが出ている。 フィルムの癖がやっと伸びてきたので、もうそろそろスキャンし直そうと思う。激しいスキャンゴミは処理済。 デジタルカメラで撮影すれば、こういう味にはらないだろう。テトラポッドは黒潰れ、遠景は白潰れになるはずだ。投稿のたびに書いているが、フィルムの懐の広さは馬鹿にできない。 粒状感を邪魔と捉えるか、味があるとみるか。それだけでもカメラ談義は面白い。
本日は富士市に大雪警報が出ている・・・雨だけど。 我が友人F氏が先生と会ってみたいそうだ。先生がいいよ、と言えば横の繋がりということで3人でカメラ談義と洒落込むのも楽しそうだ。が、本音を言うと正直おすすめできないかもしれない。 十人十色、三者三様なんてあるけれど、方向性が違いすぎる“気がする”。気がするだけなのかもしれないけれど。
理由。 先生は写真機を直して撮影するのを愉しんでいる。自前で現像して自前で道具を作る。用意する。すげぇ格好良いと思うし、渋いと思う。直して、撮って、現像して、愉しむのだ。これは蓄積された技術だし経験だ。私たち若者が数日、数週間で得られるものでは絶対にない。(だからこそ失敗しつつも私たちは勉強するしかないのだが) 一緒にお話して分かるのは、「カネ出して高い機材買って、とりあえず全部揃えりゃいい」という方ではない。
私はというと、まぁ自分の知識の中で修理できそうならとりあえずやってみる(まず手が動く)タイプだし、駄目だったらまたいずれ、直ったら儲け、程度。文字通り病的にも気分屋なので、やりたくなかったら後回し、興味が沸いたら最優先。撮影は事前に計画をきっちり立てて動くし、当日突然誘われても気が乗ってるなら動く。気が乗らないなら絶対動かない。明日出来ることは今日やらないのだ。 写真についても「直ったから試写」「直して頂けたから試写」はやる。すぐに、とは言わないが。要はタイミングか肝要という感じなのかな。無理して撮影しまくる、みたいなことはしない。 お金がないから準備まで時間がかかるし、一通り揃えたら気分とタイミングをじっくり待つ。 ただし、ここだ!と思った時には一気に使う。 とにかく、最初から最後まで気分屋なのだ。 カメラの部品に例えるならストロボだと思う。チャージ中はビジーになって発光できません。
で。 ここからはあくまで私の勝手な思い込みも多く含まれる、と前置きして。 友人F氏は写真専門学校出身なので、セミプロ写真屋(写真家ではない)と私は思っている。 良い機材を揃えているし、フットワークも軽い。まぁ、普通の会社員なので平日は居ないのだが。 修理は専門業者に頼むし、現像も現像所に依頼する。にわかカメラマン気取りの私とは全然違う。 基礎情報は私より間違いなく豊富に持っているし、ちょっと前の投稿にもあるように「撮影」に対しての気概が全然違う。粘りがある。とにかく「撮る」のに全力を尽くすタイプ。 勿論悪いことじゃないよ。本来、写真撮影ってのはそういうものだし。
ただ、決定的にスタンスやスタイルが違うのだ。 私とは同期ってことで、お互い言ったり聞いたりである程度許容できるところもあるのかもしれないけれど、先生と会わせたら下手をすると喧嘩するような状況になりかねない。と危惧している。 別にクラシックカメラが嫌いというわけではないとは思う。「カメラ」という共通キーワードで3人で話をしたとしても、専攻(あるいはウエイト)が違うのだ。 とにかく撮影することに重きを置くF氏。機材は専門家任せ。 気が乗った時にひょこっと出かけて、ぼちぼち撮影する私。時々自分で修理。 機材を直して、試写しまくる先生。 うまくすればガチッと噛み合うかもしれないけれど、お互いに我慢し合って話をし合うっていうのは、どうなのかな、って。
正直なところ、「カメラ」というひとつのジャンルにおいて、ここまで人の差が出てくるというのは実に面白いところではある。 だからこそ、「ソリが合わない」可能性もあるわけで。 バランサーを気取るつもりはないけれど、互いを紹介した後に出来上がるのが、爆弾か安定化物質か。
胃が痛くなる。
あ、でも撮影した写真の見せ合いっこ、という点に関しては、たぶん相当にウマが合うかもしれない。 私にはまだ出来ないことだ。 |