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< Nikon L35 AD 自家現像+試写10 Retake:Canonet QL17 GⅢ 1>

Nikon L35 AD 自家現像+試写11 Final

撮影記録 | 2016年 3月 8日(火)11時22分

 あー、ちょっと傾いちゃったかな。あと取りきれない埃がある。これは試写データ上げ前に全面的にゴミ修正が必要だな。

 今回でNikon L35 AD(ピカイチ)の試写データは終了です。
 次回は何をアップするかは未定。とりあえず何か使えそうなデータがないか漁ってみる。(未現像フイルムがあるので、キタムラの30分現像に出してしまえばそれで済む話ではあるのだが)

 Nikon L35 ADの総評としては、噂通りという感じ。シャッタータイムラグは仕方がないとして、全自動でしっかりした画が撮影できる。薄暗い場面での使用は手振れや被写界深度に注意する必要がありそうだが、曇り以上の天候ならばほぼ失敗なしで使える。サブカメラ・とりあえず持ち歩くカメラ、というならこれは良い選択肢になるだろう。
 ピント合わせはおそらく近接から無限まで大きく4段。細かく分けるとおそらく10段近くあるんじゃないかな、と思う。無段ではないので被写界深度でピントの誤差を修正するというのは、なるほど面白い構造だと思う(無段ピント合わせだとコントラスト検出方式にしろ位相差検出方式にしても時間が掛かる)。
 室内での撮影もやってみたが、被写界深度が稼げない分、ピントの甘さが出やすい。また、ちょっと暗めに出る傾向があるかもしれない。
 とりあえずフイルムを詰めて、散策しながらスナップ撮影という感じなら本当に使いやすい。
 
 レンズの性能は考えていたより相当高いと見た。Canonet QL17 G3ほどのシャープさではないものの、昨今の下手な交換レンズなんかより、よっぽど高い。これは撮影データを取り込んで処理して分かる。
 私の手持ちのEOSのEFマウントレンズなんか、全然及ばない。デジタルカメラは吐き出すのがソフトウエアである程度処理されたデータであると仮定しても、後処理をかけてもここまできっちりとは出ない(デジタルはAPS-Cサイズセンサーじゃんとか、そういう問題ではない)。これがレンズプロテクターをつけたままで出る画質なのだから驚きである。ゾナー型はダブルガウスとは違うのだよと教えられた。歪曲収差がどうかな、と思ったが、そんなに気になるレベルではない、というか歪曲収差出てるのか?というレベル。
 
 構えて押せば写るカメラ。そんな気軽さに、どうしてここまで高性能なレンズを装備した。

 評価:30年経っても、Nikonの本気は色褪せない。
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< Nikon L35 AD 自家現像+試写10 Retake:Canonet QL17 GⅢ 1>
コメント
1 | kan | 2016年 3月 8日(火)12時 1分

このカメラを選んだのは、単純に画質が使えるからです。この時代のファミリーカメラのオートフォーカスは赤外線の距離形式です。赤外の発光部と受光部が並んだタイプです。反射時間の検出が基本で、それを数点の位置・ゾーンで行っています。それでそこそこの絵になったからですね。単位はcmでしょう。㎜であわせられる一眼レフとの差でもあります。

ゾナーかダブルガウスか、ですか。40年位前にそんな論争がありました。レンズ構成枚数が多くても6枚程度の時代ですね。今は名前が残っているだけで、典型的なものなど存在しません。レンズの形式で写りを語れるのは1970年代までですね。
光漏れが最後の方だけなら手詰めでは常にありえます。最後の数枚はあまり当てにしないことです。プレストだとわずかな光も確実にアウトですから。

業務用の方に御殿場の写真を入れてあります。
2 | 時深彼方 | 2016年 3月 8日(火)16時 1分

 データ受領しました。

 画質が使える。んん、楽しい響きですね。
 ファミリーカメラにしては贅沢な仕様だなぁ、などと思いますが、なんとなく主婦層を狙ってカメラなのではないか?と勘繰ってしまいます。

 レンズの形式は……まぁ、今では形骸化も良いところですよね。しかし40年前って……私生まれていません。考えてみれば、このカメラが私よりちょっと早く製造されていますから、レンズ加工技術等は既にある程度完成に近く、名前だけ、なのかもしれませんね。それはそれでちょっと悲しいような気もしますが。
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